19世紀半ば、パリ南東のフォンテーヌブローの森に接するバルビゾン村には、コロー、ドービニー、ミレーなど、戸外に出て自然の風景を描こうとする画家たちが集まった。この展覧会では、ミレー、コローを中心に、ドービニー、ルソー、クールベ、ブーダンなど31画家の作品が展示されていた。
風景画でなじみのカミーユ・コローの作品は昔から好きであったが、あらためて、空の青の微妙なトーンや、柔らかい木々の茂みの表現に感動した。。また、風景だけでなく、人物を描いたものにもとても惹かれる作品があった。単色、同系色の濃淡で表現される「カマイユ」という描き方で描かれた「ナポリの若いオレンジ売り」などはとても力強く、すっきりと単純明快な構図がとても気に入ってしばし見入ってしまった。
ミレーの作品は、有名な、「落ち穂拾い」のエッチング(1855年)や「種をまく人」のリトグラフ(1851年)、その他ガラス版画やパステルといった、油彩画以外の作品がとても良かった。
クールベの作品もその圧倒的な存在感と迫力があり、優しい雰囲気を醸し出していたその他の画家の作品とは一線を画した緊張感があった。
その他の画家については、見ていて上手いけど、やはりこの時期の画家として一般的に有名であるといわれる画家の作品の持つ力には及ばないといった感じ。さすがに有名どころといわれる画家はそれだけのことはある、という感じを強く受けた。
ただ、その中で、アントワーヌ・シャントルイユという画家の「十月の労働を終えた土地、ラ・トゥルネル」という作品には強く惹かれた。夕景を描いた作品であるが、耕された?土地の赤い色と、地平線がとてもきれいで、地平線、水平線好きな私にはたまらない作品であった。
2005年10月12日(水)
















